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アレルギー科

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アレルギー科ALLERGY

アレルギー外来について

食物アレルギー、乳幼児のアトピー性皮膚炎、小児喘息などは、近年本当に増えている印象があります。一つの病気が治ったと思ったら、別のアレルギー疾患を発症すること(アレルギーマーチ)があるのも特徴的です。

当院では、「日本アレルギー学会認定専門医」が、病気との長いお付き合いの中で、お子さまと保護者の方々の不安や苦痛が少しでも和らぐよう日々努力してまいります。

アレルギーの診察

前日までにお電話にてご予約ください。
アレルギーの診察2回目以降の方は、WEB予約あり。受診時、電話でも予約可能。

アレルギー疾患 治療方針

  • アレルギー疾患は、毎日の生活に関係してきます。
    お子さまやご家族の負担が少しでも軽減できるような診療を心がけます。
  • 同じ年齢、検査結果でも症状の出方はお子さまにより異なります。
    それぞれのお子さまにあった治療法を選択していきます。
  • お子さまの成長とともに、うまく症状と付き合っていけるように、最新の医学情報を元に治療内容(除去食療法・薬物療法等)を選択していきます。

アレルギーの診断や治療には、詳細な問診や診察が大切です。
そのため、初診ではお時間をいただくことになりますので、あらかじめご了承ください。

事前記入で待ち時間を短縮♪

ご自宅でゆっくり問診票をご記入いただくことができます。院内での待ち時間の短縮にもつながります。
ぜひ、ダウンロードしてご利用下さい。

アレルギー外来 当院初診の方で、「食物アレルギーの相談」や「湿疹・アトピー性皮膚炎かな?」という場合は、
①・②・A・Bをご記入ください。

アレルギーに関する、さまざまな検査が可能です

  • 血液検査 (2~3ヶ月のお子さまでも行えます)
  • 皮膚検査 (2~3ヶ月のお子さまでも行えます。食べ物から花粉・ダニの検査も行えます)
  • 呼吸機能検査 (喘息の程度の評価に用います。就学児以上が目安です)
  • 外来での食物経口負荷試験 (半日ほどかけて、少しずつ食べ物を食べて、アレルギーの症状が出ないか確認します)

最新の知識を取り入れ、発信していきます

医学は日進月歩です。
食物アレルギーでは、積極的に食べて治していく急速減感作療法の研究が進んでいます。
アレルギー性鼻炎も、注射ではなく、スギのエキスを舌下に垂らして、体質を変えていく方法が行われるようになってきました。(舌下免疫療法)
日々勉強を続け、皆さまにとって良いと考えられる新しい治療法を、積極的に取り入れていきます。

また、患者さんとの勉強会も積極的に開催し、病気や対処法への理解を深めていっていただけたら…と考えています。

各種教室案内(Hibari-Kids Club)へ

「アレルギーエデュケーター(PAE)」の看護師がいます

アレルギーエデュケーターとは?

「一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会(JSPCA):旧 日本小児難治喘息アレルギー疾患学会」が認定する資格制度で、
小児のアレルギー疾患を総合的にとらえ、患者教育を担うことができる専任のメディカルスタッフ(看護師・薬剤師・管理栄養士)のことです。
アレルギー専門医のもとで2年以上の研修を積まないと取得できないもので、知識とやる気に満ちたメディカルスタッフだと思ってください。

アレルギー疾患は、お風邪などと異なり、疾患と年単位でお付き合いする事が多くなります。また、症状が食事や生活習慣等と密接に結びつく事が多いため、日々のケアが大切になります。
保護者の方々には疾患の理解とともに、ケアの仕方・コツを知っておいていただくと、お子さんの状態も安定しやすくなります。
そこで、アレルギーエデュケーターは、治療におけるポイントをより具体的に説明し、各家庭環境に合わせた対応を考えていきます。

具体的にはどんなことを説明してくれるの?

食物アレルギーのお子さんの場合

適切な除去方法、代替食品に関して(これらは管理栄養士さんが中心になります)、誤食時の対応(内服やエピペン®の使用方法)など

アトピー性皮膚炎のお子さんの場合

疾患の説明、スキンケアの方法(特に洗い方や、塗り薬の使い方を具体的に)

気管支喘息のお子さんの場合

疾患の説明、環境整備、発作時の対応や吸入の仕方(吸入器の使用方法、ディスカスの吸入方法)

「より具体的に、より分かり易く、より続けやすく」を目標にしています。

全国で約500名の小児アレルギーエデュケーター(PAE)が活躍中です。

2020年12月現在、当院には看護師のPAEが3名薬剤師PAEが1名在籍しております。

その他のスタッフも、日々研鑽を積み、全員がしっかりしたアレルギーの知識を持っております。受診の際は、誰にでもどうぞお気軽にご相談ください。

PAE検索ページへ(一般社団法人 日本小児臨床アレルギー学会)

アレルギーの種類と、当院での治療法

食物アレルギー

特定の食べ物(鶏卵・牛乳・小麦など)を食べることで、じんま疹などの発疹(皮膚症状)がでたり、咳こんだりゼイゼイしたり(呼吸器症状)、嘔吐や下痢(消化器症状)がでたり、血圧が下がったり(循環器症状)、ぐったりしたり(神経症状)する病気です。

アトピー性皮膚炎など湿疹(赤くて痒そうな皮膚病変)を合併している事も多いです。

どうやって診断するの?

詳しい問診、皮膚検査(プリック検査)、血液検査(特異的IgE検査)、除去試験、そして食物経口負荷試験(実際に疑わしい食物を食べて頂き症状が出ないか、どれぐらいの量が食べられるか確認する検査)を行い、総合的に判断します。
血液検査(特異的IgE検査が陽性)=食物アレルギーとは言い切れず、食べ物を食べて実際に症状があるかどうかが一番のポイントになります。

どうやって治していくの?

「食物アレルギーだから、除去!!」というのは、今では一昔前の考え方になってきました。

現在は、「必要最小限の除去を行う」のが一般的な方針です。つまり、原因になっている食べ物を「食べられる量の範囲内で食べていく」ということです。せっかく食べられていたのに「検査が陽性だから除去しなさい」というのは、大きな間違いです。

そのためには、正確な診断と適切な摂取方法が必要になります。

湿疹があるからとりあえず卵は遅らせようかな?、どうすれば早く食べられるようになるかな?、除去しなさいと言われたけど本当に全部食べちゃいけないの?、離乳食などはどんなことに気をつけるの?、など少しでも疑問や不安があればお気軽にご相談下さい。

当院では、小児アレルギーエデュケーター(Pediatric Allergy Educator:PAE)や栄養士による栄養相談が皆様をしっかりサポートしていきます。

食物経口負荷試験は、専用のお部屋で行います。

アトピー性皮膚炎

皮膚が乾燥したり、湿疹(赤くて痒そうな部分・ガサガサ・じゅくじゅく・ゴワゴワ・ザラザラした皮膚)が出てきて、それが長く続く病気です。食物アレルギーと合併することもありますが、ダニ、動物の毛、感染症が悪化原因であることも多いです。

どうやって診断するの?

皮膚の状況、血液検査、食物除去試験などを用います。

どうやって治していくの?

基本的に下記の3本柱です。

  • ①スキンケア・・・身体の洗い方や汗との付き合い方、日常生活での注意点など
  • ②外用剤・・・保湿剤、適切なステロイド薬、免疫抑制薬(プロトピック®)
  • ③抗原回避・・・お掃除の仕方やコツなど

どれも、毎日のことなので大変ですよね。荒れた肌を早めに改善させ、それを維持していく事が大切です。

当院では、小児アレルギーエデュケーター(PAE)がスキンケア法を始め、しっかり相談に乗らさせて頂きます。どうぞお気軽にご相談下さい。

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気管支喘息

原因物質(抗原)のハウスダストやダニ、風邪を引いたり、煙を吸ったりして、急に咳が出てきたり、ヒューヒュー・ゼイゼイした呼吸になる病気です。運動したときに咳き込んだりすることもあります。
咳が長引いたり、風邪のたびにヒューヒューゼイゼイしたり、走ったりはしゃいだりしたらよく咳き込むというお子さんは是非ご相談下さい。

どうやって診断するの?

問診や咳の状況や呼吸音、血液検査、呼吸機能検査(フローボリューム検査)、呼気中NO(一酸化窒素)測定、喘息手帳(症状の推移やピークフロー値)の経過などを用います。

どうやって治していくの?

喘息のお子さん達は、もともと「気管支の内側が荒れて(炎症)、腫れていて(浮腫)、気管支が抗原などに敏感(過敏性の亢進)になっている」状態です。その炎症・浮腫・過敏性の亢進を和らげていくことが基本です。 

  • ①抗炎症療法・・・ロイコトリエン受容体拮抗薬、吸入ステロイド薬、クロモグリク酸ナトリウム吸入など
  • ②発作の治療・・・気管支拡張薬、去痰剤など
  • ③抗原回避・・・お掃除の仕方やコツなど
  • ④体力をつけましょう・・・たくさん遊んで、運動もたくさんしましょう!

当院では、小児アレルギーエデュケーター(PAE)が吸入の仕方(補助具の使い方や吸入法)を始め、日常生活での注意点など気になる点をしっかり相談に乗らせて頂きます。どうぞお気軽にご相談下さい。

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アレルギー性鼻炎

原因物質(抗原)のハウスダストやダニ、花粉(スギやヒノキ、イネ科、雑草など)を吸い込むことで、くしゃみ・鼻水・鼻づまりや目の充血・かゆみ・流涙、時には皮膚も荒れたりする病気です。

どうやって診断するの?

問診、鼻粘膜症状、血液検査、皮膚検査などを用います。

どうやって治していくの?

  • ①対症療法・・・症状を和らげるため、抗ヒスタミン薬(内服や点眼)、ロイコトリエン受容体拮抗薬、点鼻ステロイド薬などを用います。
  • ②抗原回避・・・お掃除、日常生活での注意点(マスク、ゴーグル、室内干しなど)
  • ③アレルゲン免疫療法・・・近年保険適応された治療法です。少しずつ原因物質(抗原)を体内に入れることで、徐々に身体を慣らしていく方法で、いわゆる「体質から変えるという根治療法」です。現在日本では、スギ(シダキュア®)とダニ(ミティキュアダニ舌下錠®)に対する治療が保険適応になっています。

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じんましんや湿疹など

じんましんはよく起きる病気ですが、原因がはっきりしないことも多いです。
繰り返すじんましんがあるときなどは、はじめの治療が大切になりますので、お気軽にご相談ください。

参考サイト

アレルギーポータルサイト
アレルギーポータルサイト
アレルギーに関する様々な情報を集めたポータルサイトです。